特許取得70件以上&国際シェア約65%。独自開発のリクライニングギアで世界へ。
屈折・回転・昇降の3つのファンクションを応用したパーツを、企画開発から製造、販売まで自社で一貫して行っている。なかでも、家具に使われる屈折金具のシェアは世界一。全て同社のオリジナル製品で、特許取得は70件を超えるという。14段切替を可能にした新商品「ファインギア」をはじめ、その進化はとどまるところを知らない。
代表取締役
山下雅伸さん
| 向陽技研株式会社 | |
| 〒593-8312 堺市西区草部1214 |
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| TEL | 072-275-1300 |
| 創業 | 明治 35年 2月 |
| 資本金 | 6,000万円 |
| 従業員 | 40名 |
| http://www.koyoeng.co.jp | |
向陽技研 株式会社 本社屋
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| オリジナルのロック機構を内蔵した「レッグマン」 |
世界が認めた独自の技術で画期的なパーツを次々開発。
地金商からスタートし、戦後は自転車部品などの下請け加工をしていた向陽技研。しかし「このままでは発展はない」と考えた現会長が、自社製品の開発に着手。昭和35年頃、1年がかりでサマーベッドの角度調節を行う屈折金具「ラチェットギア」を開発し、特許を取得した。背もたれをカチカチと動かして好きな角度に調整する金具といえば、誰もが思い出すだろう。サマーベッドがヒットした後は座イスに多く使われるようになり、下請け加工業から完全に脱皮。現在の同社の基盤を築くこととなる。その後は「屈折(リクライニング)」はもとより、「回転」「昇降」にも着目し、座イスや食卓用イスなどに使われる回転金具、テーブルの高さを調整する昇降金具などを開発。なかでもテーブル昇降脚「レッグマン」はその先進的な機構が高く評価され、アジアで初めてドイツ・ケルンインターツム2001を受賞した。向陽技研は常に、どこにもないオリジナル製品づくりにこだわってきた。これまで開発した製品の約90%は特許を取得しており、その数は70以上。「特許を取らないと、せっかく開発しても類似品が出る可能性があります。だから常に、特許の取れる開発をしているんです」と山下社長は語る。例えば平成17年に発表した「ファインギア」は、これまでの常識を越えるほどの小型・軽量化を実現し、強度と安全性を高めた画期的なリクライニングギア。段数も、従来の6段から14段へと驚異的に進化した。まさに同社の技術力を物語る製品といえる。
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世界市場の席巻をめざしさまざまな応用分野へ拡大。
向陽技研の製品はヨーロッパ、アメリカ、アジアの各国に輸出されており、輸出比率は約60%。屈折金具の国際シェアは約65%を誇る。「こういった分野を専業として追求しているのは、世界で当社だけ。そういう意味では世界ナンバー1と言えるかも知れません」。製品の進化にともなって、応用範囲も広がってきた。ソファベッドやカウチ、座イスなどのカジュアルファニチャーをベースに、最近では、医療機関での注射用テーブル、POSレジのディスプレイ、航空機のヘッドレストなど、多様な分野で活用されるように。今後もさまざまなニーズを探っていくが、最終製品を創る予定はない。「お客様の領域は荒らさない。まだまだパーツの世界を掘り下げたい」というのが理由だ。優れた製品づくりのためには、それを創り出すスタッフが自己を磨き、人間性を高めていくことが大事である。そんな思いを「ハート&テクノロジー」という企業ポリシーに託した山下社長。「ものづくりの発祥である堺の地場産業として、地元でもっと認められたい。そして国内外で認められる企業であり続けたい」。まさしく堺のDNAは、向陽技研の技術を介して確実に世界へと拡がっている。


